ラスプーチンは憐れな子羊の夢を見るか?

目指せラスプーチン

あるいは藤原薬子、もしくは道鏡

 

キラキラハッピー教祖様がLA在住の方に支援していただいている事を知っていたのだが、

どなたかわかった時に、こう思った。

 

ただ、特定した人物を晒す意図はないし、その方はその方なりの考えがあって支援をしているのだと思う。

 

検索すればすぐにでてくるのだが、ここではあえて触れない。

 

キラキラハッピー教祖様は自分よりも社会的立場が上であったり、金持ち、成功者と呼ばれる人々に可愛がられるのが上手い。

 

大概のその関係性の末路は悲惨なものであるのだが。

 

キラキラハッピー教祖様って何かに似ているなあと常々思っていたのだが、

 

ある種の権力者がハマっていく様はまるでラスプーチンか、道教か、或いは藤原薬子のあたりに近いのかもと思った。

 

金持ちになりたければ、金持ちに取り入ればいい、と言う考えが、

王になりたければ、王に近いものに取り入ればいい、に近いように感じるのかもしれない。

 

ラスプーチンロシア帝国崩壊の一因をつくったとされる人物である。彼は自らを聖なる人や祈祷僧と名乗り、ロシア帝国最後の皇帝ニコライ2世に近づきやがて政治にも口を出すようになる。

 

まあ、様々な奇怪なエピソードもあるので暇があれば是非検索してみてほしい。

 

ラスプーチンがいなければ、かわいそうなアナスタシアも生まれなかっただろうに。

 

藤原薬子は皆様ご存知の薬子の乱の主役である。自分の娘と懇ろになるはずの平城天皇と何故か自分が懇ろになり、自分に首ったけな平城天皇を操り、

家の再興を目指しながら政治的に主権を握っていくというまあ、結構な悪女とされる人物。

 

正直どれほど真実味があるのかはわからないのだが、(蘇我入鹿に対する諸説もあるし)

権力を傘に好き放題をした人物である。

 

薬子が居なければ死なずに済んだ人々がどれだけいただろうか。

 

まあここまで来れば道鏡の解説なんて必要ないと思うが。

最近は、彼についてリチャード3世の如き復権の兆しがあるようであるし、気になる方は調べて欲しい。

本当に諸説あるので。まあ、逆賊であった否定はなかなか難しいようだが。

 

ただ、彼をたとえに出だした私の真意は俗説や通説側通りの、簒奪者としての揶揄を含んでいる。

 

閑話休題

 

何がいいたいかと言うと、キラキラハッピー教祖様の手腕はなかなかお見事であるということ。

 

彼女の権力者への取り入り方は素晴らしいと思うし、ある種の才能なのだと思う。

 

実際、現在の支援者も社会的に成功している部類だと思うし。

 

では、何故社会的立場のある人間たちが次々と預言者や占い師に頼り出すのかと言えば、

 

常に自分の意見に対して「イエス」しか言わない人間に囲まれることが多くなったり、

 

ハゲタカのような金銭や権力に群がり、自分におもねるだけの輩が増えるからだろう。

 

また、自分の度量に見合わない金銭や成功もその理由かもしれない。

 

社会的成功は、自然、 果たすべきノーブレスオブリージュも連れてくるものだから。

 

実際私も政治家が神道に対して厚い信頼を寄せているのを。目にしているし、耳にもしている。

 

自分の國への配慮や愛情という観点以外の視点で見れば、やはり自分のみを信じる恐ろしさがあるのだろうなあと思う。

 

頼れる者なく、道無き道を一人で進むのは道を逸れた時に気がつけない事であるし、立場があればあるほどそれが沢山の人々を巻き込んでしまう事になるのだから、それはそれは恐ろしい事だろう。 

 

少なくとも自分を省みる事ができる人間であれば。

 

だからこそ、キラキラハッピー教祖様は権力者に取り入るのがうまいのだろう。

 

そう言った不安を抱える人々に斜め上の視点からフラットに見せかけるアドバイスをするのがうまいのだろう。

 

ところで、彼女の支援者のブログに

家の電気がばちばちと3度ほど消えて光ったとあったのだが、それが、奇跡と呼ばれるものなのか、何某かの警告なのかわからない。 

 

が。

 

まあ、あんまり深入りしない事だなあと思う次第。

 

私も含めて。

 

ロシア帝国は消え去り、平城天皇は二所朝廷と呼ばれた権力を失い頭を丸めた。

後ろ盾であった天皇を失った道鏡は左遷されその地で没する。

 

さて、どうなるのだろうか。

観客席からピーナッツを食べて眺めていよう。

 

現代のラスプーチンは憐れな子羊の夢を見るのだろうか。

憐れな子羊達から吸い上げた金銭は一体どこに消えているのだろうか。

上納金は何処からやってきて何処へ行く。

 

ラスプーチンは奇跡を我々に見せてくれるのだろうか、それとも単なる詐欺師なのか。

 

可哀想なアナスタシアは、きっと憐れな子羊達の悪夢から生まれてきたに違いない。

 

可哀想な現代のアナスタシアがどうか生まれませんように、と祈るばかりである。