界隈民と第一印象

 

結局仕事終わりの新幹線は1時間以上遅れての出発であったのだが、

 

新幹線を待っているあいだやたらと声を掛けられる。

 

曰く、これ何時の新幹線ですか?この並びってこの時間の新幹線ですよね?。

 

何故だ。

何故私に聞くのだ。

私もあなた方と変わらずぼんやりふんわり雰囲気で何となく待っているだけなのに。と、思う。

 

まあ、確かに放送は聞いているし、何となく大丈夫だと思っているので、それとなく自分の考えを伝えるのだが。

 

あまり足を運ばない秋葉原に行けばエジプト人女性に道を聞かれ、渋谷をウロつけばイスラム教徒の女性に道を聞かれる。

あまりに道を聞かれるものだから、私の顔は私にはわからないだけで、地図かなんかなんじゃないかと不安になるくらいである。

 

まあ、何かあるのだろうが、何かはわからない。私にわかる事であればなんでも答えるし、わからなければわからないなりに相手とともに考えたり、工夫したりする覚悟はあるので、こちらとしても構わない。どうぞお尋ね下さいである。

 

しかし、何かあるのかなあと首をひねりたくなる。

 

まあ、キラキラハッピースピリチュアル集団の界隈の方のように、アイツやべえ、絶対声かけねぇ、と思われるよりはマシである。

 

やはり見た目は大切であるし、醸し出す雰囲気も大切なんだろうと思う。

私の雰囲気は私にはわからないのだが、おそらくは情にほだされやすい感じがあるのが滲み出ているのだろう。

 

いかにも私は人情家である。

 

異論は認めない。

 

キラスピを含め、スピ界隈の人間には独特の雰囲気がある。

それは何となく、雑で、荒くて、下品な感じであり、パサパサの毛先やぼろぼろのネイル、ガタガタのアイラインのような、汚らしさがある。  

 

精神的な幼さやアンバランスな感じ、不調和な不具合、奇妙で不気味なキッチュさがある。

 

何故そう感じるのかはわからないけれども、人間は言語化出来ない、可視化できないものを、個々に感じ取っているのだと思われる。

 

界隈民は何となくわかるものである。

 

それは一部の白金民が何故かやたらと花柄やフリルを愛し、キラキラデコや謎のピンクハウス的ガーリーが大好きな感じに近いのかもしれない。正直あのセンスは理解できない。シロガネーゼになる為にあのセンスを身につける必要があるのならばシロガネーゼにならなくても悔しくはないな、と思う。

 

キッチュで俗悪で下品な

知的で凛としてシンプルで真のある

貧しくて乏しくて雑で汚らしい

優しくて朗らかで穏やかで明るい

 

そういった何かを人はそれぞれ発しているし、キャッチしている。

 

できることならば、人の役に立つような良きものでありたい。

良きものを発していきたい。

そう思うし、そうありたいなと、自戒を込めて記す。