中国人ブローカーとキラキラハッピー教祖様

中国人ブローカーが百貨店やら、ブランドショップやら銀座やらをうろつき始めて随分経つ。

 

一時はマスコミ界隈が、爆買い爆買いと騒いでいたが、なんのことはない、単なる中国人転売ヤー仕入れだったと言うだけである。

 

彼らは直ぐに知恵をつけるものだから今は当時よりは慎ましく、市井に溶け込み、いや溶け込みきれてはいないが、それでも当時よりはうまくやっている事が多い。

 

流石に関西の百貨店で数量限定の人形が買い占められた時や、渋谷の某シュプリームでの暴力沙汰は話題に上がったが、基本的にはどこをウロついても転売ヤーを見かけない日はないし、それなりに上手く折り合いをつけてやっている。

 

中国人の同僚にその話をした所、

上政策、下対策と言う紙をくれた。

中国人は対策を考えるのが上手いのよ、だから取り締まっても意味がないし、上手くやっていくしかないと思う、どうせもっと稼げることを見つけたらそっちに行くからと、

笑いながら彼女は言った。

 

 

それを考えると、教祖様達はやり口がイマイチなんだなあと思う。

 

自分達の思い通りにならないとすぐに右往左往しだすし、感情で動きだす。

 

思い通りにならない現実を前にすると、途端に口から出まかせを言い始めたり、矛盾を生み出し続ける。

 

キラキラハッピー教祖様は、最近また新しいお名前で活動されはじめたようだ。

 

本名にまるをつけたその名前は、30オーバーの人間が自ら名のるには随分幼いと言うか、痛々しい。

 

名前をいくら変えようと捨てようとデジタルタトゥー時代にその行動はあまり意味を成さないので、ちっとも対策にならないだろうにと思う。

 

時々、Instagramで留学の様子を見ているのだが、語学を学ぶことなく、また日本で出来る基礎的な事もせずに、思いつきでダンススクールに行く事はやはり支払いに見合わないものしか得ることが出来ないのだなあと思う。覚悟抜きの思いつきの行動は、夢と幻想だけが空回りする地獄のようである。

 

彼女と周囲の意識の差は歴然だし、ただ見ている側にも、それが伝わってくる。

 

技術云々の前にこれで生きていこうとか、どうしたってやらざるを得ない呪いのような覚悟が感じられないものだから、動画の中でもまるでノイズのように写り込んでいる彼女に、私はむしろ同情する。あまりにその様が痛々しいから。

 

多分、まだ誰とも話ができないのは語学云々の前に、彼女に相手にするだけの価値を周りが感じていないからだろう。

 

それだけあの空間で彼女は誰にとっても取るに足らないのだなあと思う。まあ、皆、自分の技術を高めにきているわけだし当たり前なのだが。

 

誰にも相手にされなくなるのが非常に怖いのか

 

Instagramで、ねえ!皆見てる?見てるよね!とばりに必死に発信している様は

ちょっと気の毒だと思うし、

 

少し狂気じみていると思う。

 

本気でやりたければ、もっと食らいついていくだろうし、発信する間を惜しんでやらなければならないのだから。

 

せっかくなのだから、恵まれた環境なのだし、本気でやってみたらいいのに、いちいち格好つけるから良くないよなあと思う。

 

本気でやるのってなんかダサい、時代に彼女はティーンだったからあるいはその時代の感覚のまま必死でやるのって、本気を出すってなんかダサい、と思っているのかもしれないが、正直今の時代は、その考えや感覚やセンスが、滅茶苦茶ダサい。

 

恵まれた環境で本気出せなきゃ、死ぬほどダサいのだ、今は。

 

中国人ブローカーほどサバイブに必死になる必要はないかもしれないが、その、なんかダサいみたいな感覚では今の時代はうまく渡りきれないだろう。

 

グローバル化をはじめ、様々な垣根がなくなってきている時代には個の力が必然なのだ。出し惜しみしている場合ではないし、出し惜しみしている人間になんて、だれもチャンスはくれないし、振り返りもしないだろう。

 

俺はまだ本気出してないだけ、は今の時代通用しない。だれもいちいちあなたの可能性を発掘してくれないのだ。

 

何故ならそこここに人材がごろごろ転がっていて、売るほどたくさんいて、その人達が自分で発信できる時代なのだから。

 

中国人ブローカーの逞しさに見習うべきも、あるのだろう。