完璧主義が首を絞める話

知人の看護師がとある心理学にハマった。

 

彼女は元モデルでTOEIC990点のまあ化け物じみた美女である。

看護師の資格も社会人入試でパスした才色兼備。

 

私の周りは本当に美女が多いんですよとかまあそんな牧歌的な話にしたいのだが、そうは問屋がおろさないわけで。

 

どうも、職場でその営業をかけていたらしい。

25万からのそのコース、当然問題となったのであった。

 

その話の顛末はさておき。

 

ああ、あんなに美人で頭も良くて国家資格だってあるのに、

現状に不満を抱えて、それを打破すべく努力をし、その才能を次々に開花させているのに、

一体どうして職場環境における倫理がすっ飛んでしまったのか悲しくて仕方ない。

 

頭が良すぎて頭が悪くなってしまったのか。人格的にも問題が無さそうな人あたりの良い人なのに。

 

なのに、なあ。

 

彼女は恐らく自尊心か低すぎる。と、同時に高すぎるのだ。

 

今の自分が嫌いで、足りないところばかりに目が行き、なんとかして理想の、未来の本来の自分になろうと努力するのだ。

 

本当は今の自分に満足しない限りはずっと努力しながら、何かを渇望しなければならない地獄にいなければならなくなるのにもかかわらず。

今の情けない自分、不甲斐ない自分が、好きになれないのだ。

 

スピリチュアル界隈より、情報商材界隈に多くいるこのタイプ。

私は悲しくて仕方ない。

 

私もまた昔は完璧主義であったので、彼女達の気持ちが痛いほどよくわかる。

 

そして、自分が落ちるところまで落ちない限りはずっと気がつけないということも知っているので、ただただ彼女達の転落を眺めるしかないこともよく知っているから。

 

願わくば良き選択を。